怖い嫁と二匹のトラネコ 財布落とした~、でも世の中捨てたもんじゃないねぇ。 完結編

こんなに長くなるとは思わなかったよ~。
これで終わりです。
(もう出てこない。どうしよう。絶望。)
とその時、お巡りさんが。
お巡りさん 実は財布届いています。
私 へっ、な、なんですと。
お巡りさん ここに入ってきた時から森本さんのお財布とは思っていました。
(今、各所に聞いてみるって言ったじゃん。)
お巡りさん 意地悪でこうしてるわけじゃないんですよ。
他の人があなたを騙っている場合もあるのでね。
皆さんにそうしてるんですよ。お許しくださいね。
私 へっ
(ドッキリか?もう腰が砕ける)
私 本当ですか。良かったです~。やっぱり池の周りですか?
お巡りさん いえ、すぐそこの武蔵野市と三鷹市の境目の坂道だそうです。
(あっ、あそこか。)
お巡りさん 拾い主さんがお名前は伏せてくださいということなのでお礼は良いそうです。
今は個人情報とかありますしね。
(ということを話しされていたと思います。もう放心状態です)
お巡りさん では、今手続きしますからもう少しお待ちくださいね。
私 ゆっくりどうぞ。いくらでも待ちますよ。
そして奥からもう一人のお巡りさんが
お巡りさん こちらのお財布でお間違いないでしょうか?
私 お間違いないです。本当にありがとうございます。
お巡りさん 私たちではなくて拾った方に感謝を。
(拾われた方、本当にありがとうございます)
そしてちょっとかかりましたが作業が終わり、
お巡りさん 少し遅くなりましたが奥様に連絡を取らなくても大丈夫ですか?
私 連絡取ったらややこしくなるし、話したら怒られるからしていません。
お巡りさん ではお財布を落としたことは話されていないのですか?
私 実はこの財布は去年の私の誕生日に嫁が買ってくれたものなんで
落としたなんて言えないんです。
お巡りさん 言えないんですか。
私 ウチの嫁はとっても怖いので。
お巡りさん 大変ですね。
私 はい、大変です。
お巡りさん ではそんなに怖い奥様からのプレゼントのお財布をもう一度どこに入れたか確認ください。
コートの胸をバンバン叩き、
私 確認いたしました。
お巡りさん 奥様にうまい言い訳、頑張ってください。
私 頑張ります。
奇跡ってあるんですね。
タイトルでも書きましたが世の中捨てたもんじゃないですねぇ。
今でも拾っていただいた方には感謝の気持ちでいっぱいです。
落としたお金は何とかなるけど、
財布を落としたなんて言ったら嫁にどんな目に合うかと思うと怖い怖い。
これからは気を付けます。
長々と書いて申し訳ありませんでした。
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