二月五日立川生志独演会(ゲスト立川志の輔)を見て来ました。

会場は下北沢の本多劇場です。
演目は 生志『初天神』
『幇間腹』
志の輔『ハナコ』
ー中入りー
生志『柳田格之進』でした。
本多劇場での生志師匠の独演会は今回が初めてだそうです。
師匠も仰ってましたが
私はいつも昇太師匠の独演会でいつも見ているのでそんな気にはなりませんでした。
会は立川流独特のピーンと張り詰めた雰囲気はなく
映像や音楽を使ったやわらかい雰囲気の会でした。
(昇太師匠のオレスタイルの会のような)
30分くらいのマクラのあと
『初天神』、『幇間腹』と続けて話されました。
師匠独特の明るいクスグリをに入れた
楽しい高座でした。
そして会場にいる皆様のお目当て、
ゲストの志の輔師匠登場です。
パルコ明けなのでお疲れなのでしょうが
いつも通りの素晴らしい高座でした。
ただ、最近『ハナコ』ばかり聞いているような。
師匠が「あらかじめ」と話されると
まただと思ってしまう自分がいます。
まぁ何回聞いても面白いのですが。
中入り明けの『柳田格之進』ですが
素晴らしい出来でしたが
どうしても志の輔師匠と比べてしまいますね。
今回は独自の解釈で
格之進の娘を侍の娘として自害させ
サゲは「まったはなしと言ったろう。」でした。
私は多くの方が演る
お客を取って気が触れた娘と
そのきっかけを作った番頭と最後結婚する型もどうかと思うのですが
今回の自害させる型もあまり好きではありませんね。
いくら格之進とはいえ自害をさせた当事者と久しぶりに会って
酒を酌み交わしたり平常心ではいられないと思うのですが。
私はソフトなお客を取る手前で娘を吉原から取り戻し
碁盤を切り「これで白黒ついた。」という志の輔師匠の型が好きなのですが
皆さんはどうでしょう。
でもとても良い独演会でした。
おば様おじ様が志の輔師匠が終わったら
「これで終わりよねぇ。」と言って
大勢帰ったのにはビックリしました。
落語好きが少し考えれば
独演会で『初天神』、『幇間腹』で終わる訳ないじゃないですかねぇ。
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