天然藍の染料 『すくも』の紹介 其の1


日本の藍の歴史は古く
1500年以上前に中国から
渡って来たと言われています。
初めの頃は主に京都洛中内で栽培され染められていたようです。
その頃は藍の葉を腐らせて沈殿させ染めていました。
この方法だと藍の産地でしか染めが出来なかったのですが
江戸中期に入り阿波(徳島県)で葉を醗酵させて
染める方法が開発されました。
この方法により画像のような『かます』に入れ輸送し、
産地以外でも染めることが可能となりました。
またこの醗酵させて染めることにより、藍の生葉では染めづらかった
綿、麻等の生地が染めやすくなりました。
私の藍は徳島県産はもちろんのこと
現代の名工にして無形文化財保持者の佐藤昭人先生の
『すくも』のみを使用し染めています。
四角の中に一の字がトレードマークです。
一表の中に約55キロの醗酵した藍が入っています。
画像のものは去年12月に佐藤先生から送って頂いたものなのですが
まだ染めることは出来ません
去年醗酵させた藍は半年以上過ぎて
藍に「カビ」が生えたら
やっと染めることが出来ます。
私が今染めているものは送って頂いてから
2年のものです。
スポンサーサイト