昨日、志の輔らくご『牡丹灯籠』を下北沢本多劇場で見てきました。

『牡丹灯籠』は落語好きなら絶対に聞いている演目なのですが
ほとんどの方が『お札はがし』か
もしくは、『栗橋宿』しか聞いたことがないと思います。
私もこの二つは何度も聞いているのですが
『牡丹灯籠』の全貌はどんな話か知りませんでしたし
知る機会もありませんでした。
今回の『志の輔らくご』は
そんな疑問に答えてくれたすばらしい企画です。
今回で6回目なのですが
チケットがなかなか取れなくて
前に書いたように苦労してやっと手に入れ
行けた公演です。
最初の1時間はボードを使い
たくさんの登場人物の説明と『牡丹灯籠』の前半を
志の輔師匠が面白おかしく
そして細かく丁寧に説明してくれました。
15分の中入りの後、
『お札はがし』、『栗橋宿』、と続けて落語で演り
独自の解釈をプラスされ
すばらしい一席に仕上げられました。
聞いていると「えっ」、「なるほど」
の連発で『牡丹灯籠』ってこんな噺だったのか
と本当にすばらしかった。
『牡丹灯籠』といえば『お札はがし』だと思っていたのに
本当の『牡丹灯籠』はむしろ『お札はがし』以外のところが
中心だったとは思いませんでした。
もちろん題名になるくらいなので噺の核にはなっているのですが。
登場人物も知らない名前の人たちが中心とは思いませんでした。
何度も書きますが本当にすごい公演でした。
志の輔師匠はもちろんすばらしいのですが
三遊亭円朝はすごい。
あらためて三遊亭円朝のすごさを実感しました。
来年も『牡丹灯籠』を演るかわかりませんが
もし演るなら苦労してでも
一度は見たほうが良いですよ。
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