紀伊国屋ホールで、KOKAMI@network「朝日のような夕日をつれて2014」を観てきました。

紀伊国屋ホール開場50周年記念ということで
もう絶対、観ることが出来ないと思っていた私の大好きな作品、
「朝日のような夕日をつれて」を観てきました。
初めてこの作品を見たのは確か高校生の頃で、
当時は小演劇ブームの真っ只中、
当日券で観るために朝早くから並んで観ました。
それはもう感動して
号泣して終わってからもしばらく動けませんでした。
当時の演者5人は凄かった。
大高、小須田、筧、勝村、確か伊藤氏と第三舞台のベストメンバーでした。
その後、本編は変わらないのですが
少しずつ改定して何度も演じられてきた
鴻上氏の処女作にして代表作です。
この作品の好きなところは時代時代の日本のロックがふんだんに使われるところです。
RCサクセションやブルーハーツも劇中音楽として流れていました。
私は上演されるたびに
毎回、心震わせ感動させていただいた作品です。
その作品が17年ぶりに上演なので楽しみでした。
KOKAMI@network作品も数多く観ていますが
やはり大高、小須田コンビは鴻上作品には欠かせませんね。
すばらしい。
今回は当時の筧、勝村氏の代わりに藤井隆氏だったのですが
二人に劣らず良かったです。
芝居中に思ったのですが
その都度その都度この作品を観ていて
毎回違う感覚で観ていた自分に気がつきました。
これは自分自身の成長なのか、
それとも感性の劣化なのか、考えてしまいました。
しかし、その答えは鴻上氏のごあいさつにありました。
引用します。
「あなたにはまだ時間がありますか?ギリギリで生きていますか?なにかにすがっていますか?
神にひざまずくほど老いましたか?何を信じていますか?
この芝居と向き合うたびに、僕はそう自問します。」
そうなんですよね、私も上演されるたびにこのようなことを考えていたのかもしれません。
私にも『ゴドー』はいて、
これからも自分なりの生き方で『ゴドー』を待ちたいと思います。
いつもの私のブログと違い、ゴメンナサイ。
9月の中頃、池袋サンシャイン劇場で再演するそうですよ。
次はもうないかもしれないので
お時間が合う方はぜひご覧ください。
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